まど・みちお 詩集
いのちの力になりたい 5 まど・みちお 詩集
いくつものいのちがある。生き生きと生きて、みな繋がっている。
まど・みちおさんの詩は、そんな世界を気づかせてくれるといわれます。
まどさんは次のように語っています。
「じじつ私の目には、この地球上に棲む数かぎりない生き物が、
みんな自分が自分であることを喜んでいて、
ひたすら自分に没頭しているように見える。
そして自分に没頭するということは他のものとの違いを発揮するということで、
それが補い合いになり、助け合いになって、
生き物の世界全体が、地球全体が、
永遠性のある荘厳な世界になっているのだと思います」。
まどさんの声に静かに耳を傾けて、いのちの世界にまなざしを注いでください。
いくつもの新しい発見があります。
そしてもう一つ、さらに気づいてほしいのです。
あなた自身がこの生き生きとした世界のなかで生きるいのちであること。
あなたがあなたであることを喜び、あなたであることに没頭してほしいのです。
いつもいのちに身近に接するナースだからこそ、そうあってほしいと願うのです。
日々の過酷さに、負けないで、くじけないで、いつもあなたがあなたでありますように。
この一冊は、あなたへのはげましでもあります。
