ナガイレーベン株式会社



2015年、ナガイレーベン株式会社は、創業100周年を迎えました。

株主・投資家のみなさまに、
ナガイレーベンの過去・現在・未来についてご紹介いたします。


2015年、ナガイレーベン株式会社は、創業100周年を迎えました。

社長ご挨拶

創業百周年を迎えることができ、ありがたくお礼申し上げます。株主・投資家の皆さまへの感謝と敬意には、格別のものがございます。

これを機にこれまでの百年を省みて、今後のナガイレーベンを問い質しております。

いきおい、会社とは何なのか、自問せざるを得ないのです。
利益を追求するだけで、永続的な企業活動ができるのでしょうか。
人が社会に生かされているように、会社も社会に認められてはじめて永続的な活動が許されるのではないでしょうか。

"ナガイズム(ナガイ主義)"といえる、精神の資産が私たちの未来への歩みを支えます。

信じる力・ブレない力、原理原則を探求する力。社是でもある、これらの和をエネルギーとすることです。

株主・投資家の皆さまには、これからのナガイレーベンに、新世紀の活動にご期待とご支援をお願い申し上げる次第でございます。



代表取締役社長 澤登 一郎
統合報告フレームワークの分類
1.組織概要と外部環境
2.ガバナンス
3.ビジネスモデル
4.リスクと機会
5.戦略と資源配分
6.実績
7.見通し
 

いのちの力になりたい

年間出荷数600万着以上。
いのちを支えるメディカルの現場を
ウエアを通じてサポート。

現在、ナガイレーベンは、日本国内約370万人の医療・介護従事者向けウエアの企画・製造・販売をおこなっています。

医療は、人が人にできる最善の行為、とされます。そこに携わる人びとを支えるには、何が求められるか、と常に考えながら歩み続けています。


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創業100周年の変遷

1915年、白衣専門店として「永井商店」を創業。

さまざまな時代や困難に直面しながらも、個人と企業のたゆまぬ成長により、現在のナガイレーベンが実現できました。

今後も、「社会からその存在を必要とされ、期待される企業」を目指し、これからも社会と共に持続可能な成長を続けていきます。


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“ナガイズム”

100年の時が醸成させた、
ナガイレーベンの企業精神。

ナガイレーベンでは、「人」「利益」「貢献」の3本柱を軸とする、企業精神があり、それらを「ナガイズム」と称しています。

「いのちの力になりたい」を目指し、それぞれの柱を大切にしながら、成長し続けています。


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信じ合う

社員間の信頼・協調のエネルギー

ナガイレーベンでは、より強固な企業集団となるべく、「働く人の自己実現」と「企業の成長」を通じて、「人」を大切に育てていくことを目指しています。

「人の和」という社是のもと、互いを信頼し・協力しあう組織風土が、ナガイレーベンの原動力の一つです。


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看護・介護 ニッチ市場に特化

ニッチな市場に特化し、実力を積み上げる

1969年、ナガイレーベンは、食品工場用白衣・理美容白衣などの多用途白衣から医療用途白衣にターゲットをしぼりました。

「医療」分野というニッチな市場において、少品種多ロット生産、先進的素材の導入など、着実に実績を積み上げていきました。

そして1995年、「医療」の周辺分野として、高齢化社会対応した第二の柱商品である「介護」商品の開発・販売開始を行いました。


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ニーズ - 機能 - 付加価値

現場でのマーケットニーズ

機能の実現

付加価値

ナガイレーベンは、現場でのニーズを見据えた、技術革新に努めています。たとえば、昭和20年代、素材に関する海外技術をいち早く導入し、ポリエステル白衣を実現しています。また、素材の機能性にも注目し、東レと共同開発して制電や制菌の機能を標準機能として提供するなど、高品質な製品作りにも取り組んでいます。

着心地のよさ、動きやすさなどの基本的な機能の研究、色彩心理に基づいたカラーやデザインに機能性を持たせる研究など、さらなる高品質な製品に向けた研究も進めています。


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「ぶれない」経営スタイル

徹底的な効率化の追求による、原価低減の実現

ナガイレーベンは、1969年からメディカルウエア専業の製造販売メーカーとして事業活動を行っております。

その事業領域において、徹底的な効率化・原価低減を追求し、得られた収益をもとに、研究開発活動や生産拠点への投資を行い、白衣の商品価値のさらなる向上に努めています。


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女性を支える

女性主役産業:メディカル・縫製

昨今の日本では、「女性支援」が社会で強く謳われています。

ナガイレーベンの商品の多くは、病院・介護の現場で働く女性向けです。当社は、彼女らの業務に必要なユニフォームを長年作り続けています。

また、当社の商品の生産現場では、多くの女性スタッフが縫製作業に関わっています。多様なライフイベントをもつ女性が活躍できる場の創出に取り組んでいます。

ナガイレーベンの事業活動が、働く女性の皆さまへの支援にもつながっているのです。


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地域社会への貢献

国内外の生産拠点での雇用創出

ナガイレーベンでは、医療白衣の製造も自社内で行っています。1969年に秋田県で製造工場を設立しました。また、1989年には海外生産(協力工場)を開始し、今では中国・大連、インドネシア、ベトナムに生産拠点があります。

これら拠点において、数千種類にも及ぶ豊富なアイテム数・オーダーメイド対応など、競争力のある商品の生産を進め、現地雇用の創出や能力開発、現地ニーズに即した社会貢献活動による生活環境の向上を通じて、地域社会の発展に貢献しています。


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未来の白衣

憧れの職業:白衣を着た看護師

子どもたちが安心して通院・入院できるように、ナガイレーベンではさまざまな活動を行っています。

  • ミッフィー小児科病棟訪問
  • 医療機関へ子ども用白衣の貸し出し
     (プチナース&プチドクター)

ナガイレーベンの小さな活動が、子どもたちの大きな夢に育つことを期待しています。


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環境対応

企業市民としての社会的責任

地球環境問題は、いまや世界共通の重要な課題であり、企業活動においても環境配慮という視点は不可欠です。

こうした時代の要請に応えるべく、ナガイレーベンは、「ISO14001の認証」を2005年に取得し、環境マネジメントシステムを取り入れて、運用しています。 生産の現場では、原材料の裁断くずを再利用しルーフ材に加工するなどの取り組みを行っています。

また、自社だけでなく、病院内の環境配慮という視点で、ディスポーサルからリユースの商品の開発・販売を行っています。「コンペルパック」は、医療廃棄物の削減を可能にし、また従来よりも経済的となる、サージカルウエアです。


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株主還元

安定成長・株主還元 ・株式価値の向上

ナガイレーベンでは、配当性向を純利益(単体)の5割程度とする方針とし、安定的な配当金額を継続し、必要に応じて自己株式の取得等を積極的に実施しています。

2015年は、1月に100万株(15億円)の自己株式の取得を実施しました。また、創業100周年記念配当として一株100円配当を予定しています。

今後も、企業価値の向上のための成長機会への再投資も考慮しつつ、株主の皆さまへの利益還元に努めてまいります。


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これからのナガイレーベン

今後も着実・安定的な企業成長を目指して

日本国内の看護・介護の従事者数は、社会保障の拡充などの背景もあり、安定的な増員が予想されています。


2015年に100周年を迎えたナガイレーベンは、これからも、当社独自の企業精神“ナガイズム”を大切にしながら、医療・看護・介護市場に特化し、その周辺市場を広げ、医療従事者の皆さまにさらに歓迎される商品を提案し、より社会に貢献できる企業を目指してまいります。


(出処)
看護職員: 実績値 日本看護協会「看護統計資料」、 推計値 厚労省「第一回看護職員需給見通しに関する検討会」(H26.12)資料より
介護職員: 厚労省「2025年に向けた介護人材にかかる需給 推計(確定値)について」(H27.6)



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